2017年5月19日金曜日

千葉教区里親会総会・研修会 開催

2月28日、大勢の参加者と素晴らしい来賓の方々を迎えて、平成28年度の千葉教区里親会総会・研修会が、千葉教務支庁集会室で行われた。


篠原教区長

田嶋衆議院議員

熊谷千葉市長

千葉県中央児童相談所長

渡邊千葉教区里親会会長

菅野夫妻に感謝状



司会は牧野委員



午前11時より開会された総会では、はじめに挨拶に立たれた篠原教区長が「里親は子どもを育ててあげるのではなく、私たち里親の方が育てていただいているのです」と話され、続いて国政において里親支援、養子縁組法案の整備に奔走されている田嶋要衆議院議員は「全ての子どもたちが普通の家庭で育つ権利、そして特別養子縁組での恒久的な家族になって幸せに生きる権利を得られるように」とのお話、そして市として里親支援に取り組んでいる熊谷千葉市長は「子どもたちのためにできる全ての取り組みを、先頭に立って官民一体となって進めたい。そこに社会福祉活動をすでにしている信仰者が共に力を合わせていけば、更にたくさんのことができるはず」と熱く話された。その後、行政の立場から鎌倉中央児童相談所長は「日頃から熱心に里親活動に取り組まれている天理教の皆様に感謝いたします」と話しを起こされ、「愛着形成の基板である乳児期には、施設で育てるよりも落ち着いた家庭で育てることが重要」と里親家庭の大切さを述べられ、最後に挨拶に立った渡邊千葉教区里親会会長は、自身の体験から里親の意義を訴えられた。また、30年間の里親活動で多くの子どもを養育し、千葉教区里親会の礎となった菅野佳伸・恵子夫妻に感謝状が贈られた。

 
パネルディスカッションの様子


パネルディスカッションの様子


総会に参加された方々


昼食の後、午後からは研修会としてパネルディスカッションが行われた。司会は田口誠三東沼分教会長、パネリストとして児玉千葉県中央児童相談所相談措置課長、芝山千葉県里親会会長、篠原婦人会教区主任、菅野春美佳分教会長夫人、服部龍水分教会長、能重鏡浦分教会長の6名によって行われた。テーマは発達障害や真実告知、信仰について等、幅広い内容で議論が交わされ、里親同士の助け合いの大切さ、子どもたちの良いところを誉めて伸ばすこと、愛することで子どもたちの心の向きが変わり運命が切り替わること、お道の里親は、子どもたちやその家族のおたすけの御用を親神様からいただいていること等々、それぞれのパネリストのお話に胸が一杯になった。

また、児玉措置課長からは守秘義務について「SNSなどインターネットに載せたり、大勢の中でお話をする場合には、十分注意してほしい」とお話があり、芝山千葉県里親会会長からは里親の資質について「資質とは、自分が里親になる決意をすることです。社会全体が大きな家族となって子どもたちを守っていけばいいのです」とのお話が印象的だった。

終了後、参加者のある方が「里親になりたいと思うので、児童相談所を訪ねます」と言ってくださったり、来賓との懇談の席で、児玉措置課長から「天理教の里親さんには、以前から安心して子どもをお預けできるのですが、今日ここへ来て拝見していてその理由が分かりました」とのお話に、総会・研修会を開いて良かったと大変嬉しく思った。

この総会・研修会の開催にあたっては、婦人会の先生方の全面的なご協力、青年会や教区の方々のお手伝いなど、本当にたくさんの方々のお力をいただいた。そして、主事先生や支部長先生、大勢の会員の方々や,参加してくださった方々、本当にありがとうございました。

なお、参加者は来賓含めて79名、来賓は衆議院議員 田嶋要氏、千葉市長 熊谷俊人氏、千葉県中央児童相談所長 鎌倉和子氏、千葉県中央児童相談所相談措置課長 児玉亮氏、千葉県里親会会長 芝山鉄之助氏の5名。さらに柏市議会議員 上橋泉氏、千葉市児童相談所長 伊藤英樹氏他職員2名、家庭支援センターオレンジ 小柴博子氏が一般参加者としてお越しくださった。



千葉教区里親会委員 齊藤ちぐれ